腎盂炎(じんうえん)ってなんなの?

身近な人が突然「腎盂炎」の診断を受けると、その馴染みのない病名に驚きますよね。

実は最近、私の母も「腎盂炎」という診断を受けました。

でもその診断が出るまでに2週間くらいかかり、お医者さまも「原因がわからない!」ということで、母も私もすごく不安な日々を過ごしました。

そんな経験も踏まえつつ、

  • 腎盂炎ってなに?大丈夫なの?
  • どんな症状がでるの?
  • 検査方法は?
  • 治療方法は?
  • 入院するの?

などなど、私の頭を巡った疑問の数々をご紹介していきます。

大事な人のことだからこそ、きちんと知っておきたいですよね。

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腎盂炎の症状!女性の場合は?

そもそもが腎盂炎ってなに?という話なのですが、

分かりやすく言うと、腎臓の中心にある腎盂(じんう)という部位が、細菌の侵入によって炎症を起こすことです。

 

 

膀胱炎や風邪と間違われることが多く、その症状も一部はよく似ています。

膀胱炎が悪化して腎盂炎になることも多いので、膀胱炎+風邪のような症状が出ることが多いです。

急性の腎盂炎と慢性の腎盂炎がありますが、名前の通り一時的なものと何らかの理由で繰り返すものとがあります。

腎盂炎の症状としては以下のようなものが挙げられます。

  • 寒気
  • 震え
  • 吐き気
  • 倦怠感
  • 発熱(38度以上)
  • 嘔吐
  • わき腹・背中、腰の痛み
  • 残尿・頻尿・血尿・白濁尿など排尿時の痛みや違和感
  • 風邪っぽい

など

乳幼児の場合は、発熱・ひきつけ・嘔吐・食欲不振などの症状が出ることが多く、

高齢者の場合は発熱がないこともあります。

女性の腎盂炎

さて、ここでひとつ覚えておいて欲しいのが、女性の腎盂炎は男性のそれと比べて少しばかり異なる点があります。

そもそも膀胱炎も腎盂炎も女性の方がかかりやすいのです。

先ほども申しあげたように、腎盂炎は膀胱炎が悪化してなるケースも多いので、症状としても重症化する場合も多いのですね。

上記の症状に加えて、むくみや貧血・高血圧などが伴うケースもあります。

妊娠中にかかりやすかったり、性行為で発症しやすかったりするのも女性の腎盂炎の特徴といえます。

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腎盂炎の検査方法は?

続いて腎盂炎はどんな検査で分かるのかご紹介していきます。

基本的にまずは問診からはじまりますよね。

問診や症状で分かる範囲で言うと、発熱が決め手になることが多いようです。

ただこれだけではなかなか断定できないうえに、風邪や膀胱炎の症状が出ることもありますからしっかりと検査をして判断したほうが安心です。

腎盂炎の検査方法はいくつかありますので、それぞれ解説していきます。

尿検査

最も簡単かつ欠かせないのがこの尿検査です。

血尿・白濁尿であればこの段階で異常に気付きますし、尿を調べれば細菌が入り込んでいるかもわかります。

細菌が見つかれば風邪の可能性は低く、膀胱・腎臓に異常があることがはっきりと分かりますね。

さらに尿の培養検査というものもあり、その名の通り尿を培養して検査します。

ただの尿検査と何が違うのかというと、排泄時の尿道などに付着している細菌なのか、体内の細菌なのかを判別することができるのです。

血液検査・血清反応検査

尿検査では十分な判断ができない場合や疑わしい場合には血液検査がおこなわれます。

医師によっては同時に行う場合もあるので、血液検査をされたからといって何か不安がることはありませんよ。

血液検査では主に白血球・赤沈・C反応性蛋白の数値をチェックします。

その際に他の数値にも異常がないかチェックしておき、確実に腎盂炎かどうかを確認します。

超音波検査・X線検査・CT検査

ほかの検査とあわせて行われることが多いですが、省略する場合も多いです。(特に女性だとあまりやらないことも)

尿路結石や腎臓に異常がないか・腎臓の大きさなどをチェックします。

逆流しているかどうかを確認する際には造影剤を使って検査をします。

私の母の場合

上で挙げたすべての検査を行い、異常が出たのは血液検査。

「こんな高い数値が出るのはおかしい!」と言いながらも、原因を突き止めることができなかったお医者様。

そして他のお医者様でも「腎盂炎」だと診断が出るまでに相当な時間がかかった理由はなぜだったのでしょう。

私なりに考えた最大の原因は、「高齢者」だったからだと思います。

上でもお話ししたように、高齢者の場合は発熱しないことがあります。

「こんな異常な数値が出ている場合、ものすごく高熱が出ているはずなのに・・・」とお医者様はつぶやいていらっしゃいました。

そうなんです。母は75歳で高齢だったので、熱は出ず、意外と元気な状態だったのです。

とは言え、高齢者ということを考慮すると「発熱しない」ということもお医者さまならもちろんご承知だと思いますので、

本来ならもう少し早い診断をお願いしたいところですが。

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腎盂炎はどんな治療をするの?入院は必要?

腎盂炎になった場合には、どのような治療をするのでしょうか?

原因が何であるかにもよりますが、一般的には安静と排尿が最も初歩の治療法です。

それに、抗生物質や菌を殺す薬を飲んでいって、慢性化を防ぐのです。

細かいところでいうと、陰部を清潔に保つ・体を温める・尿を我慢しないなどがあります。

それを踏まえて、いくつかのポイントと入院について詳しく解説していきましょう。

安静と排尿

まず腎盂炎の場合にはしっかりと睡眠と休養をとり、規則正しい生活を送りましょう。

食事もしっかりと3食食べて、バランスよくすると尚良いです。

そして水分を良く摂り、しっかりと排泄することで菌を追い出していくのですね。

薬での治療

抗生物質や菌を殺す抗菌薬によって治療を進めていきます。

細菌を殺したり増殖を防いだりすることで、排泄時の痛みを軽減したり治りを早めることができるんですね。

飲み薬の場合と点滴の場合があります。

慢性化・他の異常がある場合

慢性化していたり、腎盂炎に細菌以外の原因があったり、ほかの疾患も併発している場合にはそちらの治療から、もしくは同時に治療を進めていきます。

入院について

腎盂炎は基本的には自宅療養で問題ありませんが、乳幼児や高齢者の発症の場合には、数日入院して様子見を勧められる場合もあります。

さらに重症化すると入院して、点滴で抗生物質・抗菌薬・水分補給などをする場合も多いです。

通常自宅療養であれば1週間~2週間程度で良くなりますので、それ以上続くようであれば、入院や再検査をしておいたほうが良いでしょう。

 私の母の場合

上でもお話ししたように、発症して2~3日はグッタリとしていましたが、それ以降は意外と元気な様子だったため

入院はせず、自宅療養になりましたが、毎日通院して点滴を打っていました。

点滴+抗生物質で完治しました。

腎盂炎の診断は意外と難しいのかも

腎盂炎は、放置して悪化しつづけると腎盂不全など取り返しのつかないことに発展してしまうこともあります。

もちろん腎盂炎以外の疾患である可能性も高く、発熱や背中・腰の激痛で診断される場合が多いものの、類似した疾患が多いのも事実です。

細かな症状もしっかりと把握し、お医者様に伝えることが大切なのかな..と今回改めて感じました。